696キキキキ

696クロウサが綴る 696の世界

第 18 ビースクソン

ビースクソン と名付けました この作戦名。

僕の使命 というと大袈裟ですが、仕事なのです が、金銭報酬は無しです。

面白いですよ エキサイティングです。

 

外国人からすると、この国は ニンジャ で有名ですよね。

シノビのモノ と書いて 忍者。

中学生 と書いて 忍者。 僕の事です。 …忍者だってエキサイトするんです。

 

 

 

ある時、お父さんに「中学のパソコンの授業中、お前にワイ(三人称)からのメールが届くからメモっておきなさい」と言われました。

数日後に届いたメモをお父さんに渡すと、「楽しそうだな。早速、明日から始めよう」という事になりました。

何をするのかを言うと、表向きには子供が通学途中にやってるイタズラです。

その名は ピンポンダッシュ

通学路の家のチャイムを鳴らして逃げる、ささやかなギャグですよ。 

いや すみません 表向きには、良い子は しちゃぁいけない事ですね。

 

この悪い遊び、様々な呼び名があって、

『ピン逃げ』とか『ディンドンダッシュ』なんて、欧米の下町では言われますね。

そういえば、同級生に僕の「ますね」の外人イントネーションを笑われます。

「まース ね 」と凸凹になってるから「マスネ」と平らにしろと。

あ、話が そ レ まーシタ ね。

 

で、

僕の 初ミッションの家のチャイム音は、

ピンポンでも ディンドンでもなくて、ビーーッ!っという激しく平らな音でした。

だから、この仕事のことをビーッのダッシュ、すなわちbe+ダッシュの進行形でB'(ビーダッシュ)と呼ぼうかなと思いましたが、バレそうだしダサいのでB作戦(ビーサクセン)と名付けました。

が、

『作戦』という言葉がやっぱベタなので変形させることにしたのです。

その結果、ビースクソン。隠語ですよ。 

ワクワクな秘密のネーミング。

忍びの道を楽しく歩めるオンミツ作戦コード名ですよ。

 

「いやぁ 昨日のビースクソンは胸がすくようなスクソンだったねー」

…という独り言を言うのが気に入ってます。

友達には言えないのです。

 

独り言を言うって言うのは間違った日本語でしょうか? 

コレは独り言じゃないですから誰か教えてください。

 

と いうわけで、

ほぼ独り言を綴ってるのですが、自己紹介しておきます。

日記みたいなものなので、記憶喪失に成ったりしたらコレが役に立つかもですね。

 

僕はジョナイドと申します。戦士という意味の名前です。

戦士ですが、暴力も威嚇も使いません。作戦を使いますから戦士です。

豊かな国の美しい村に生まれ育ちました。

突然争いが起こり、村人の多くは見境なく無差別に、いや 差別的に殺されました。

民族同士が誤解と憎しみで、自然の恵みや培われた文化の利権と、他人の命を奪い合い過ぎる国から逃げて来ました。

 

家族7人と、家族のいない友達を1人連れて この国に来ました。

この国の色んな町を転々としています。

お父さんは「森や川や海に導かれ、沢山の人々に助けられ、夢やうつつでも白いクマや黒いウサギにヒントを貰いながら、諦めず 生きて、この国に来れたんだ」とよく話をします。

 

だから僕達も危機に瀕した誰かを喜ばしたいと思っています。

 

不思議な事に、お金持ちのこの国にも悲劇が身近にあるのですね。

危機から逃げて来た僕らが、誰かのチカラになれるのなら…

 

とにかく、

そんな機会があるなら、面白そうで楽しそうでしょう。

 

この国の言葉をモー勉強しています。

まだまだまだですが、言葉を覚えるのも楽しいです。

この国の文化を見逃さない様に、毎日 色んな人々から見習っています。

これも、とても楽しくて面白いです。日本は「まじぱねー国だ」と感心してます。

 

 

 

そうして 普通の在日外国人らしく暮らしている所にワイさんからメールが来たのです。

内容は、弾き語りのヘタクソな歌でした。

 

お父さんが、最近預かったという『絶対零度のコンピューター』で解読すると、ピンポンダッシュの楽しみ方が説明されていました。

それは、子供への虐待を減らし無くす驚異のすんばらしい作戦だったのです。

 

 

先ず、家のチャイムをビーッします。

(虐待を受けている子供が居る)という情報のある家です。

玄関が開けば、ショウジョウバエ位の超小型マイクロロボットを侵入させます。

ドアが開かなくても侵入させるのですが、

チャイムを鳴らす という行為で見えてくる状況が色々あって、

家の者が隠ぺい工作をするのか、無頓着か等 その他のリアクションを観察します。

で、

虐待の実態を確認。

そのレベルによって、段階的にミッションの実行。

もちろん、暴力は一切使いません。

暴力という言葉の概念によりますが、痛みや苦しみを伴う事はゼロです。

余りにも度が過ぎて危険なアレコレの時は、瞬時に加害者を無力化しますが、その方法は忍者の秘密です。

そして 当局への通報を 手裏剣しゅしゅしゅでしゅ。

 

 

大火傷を負わされた子や

頭蓋骨を割られた子や

書くに堪えない惨劇を繰り返された子には、

その恐怖や苦痛の過去を捨てられる処置も可能な忍法があるのです。

ニンジャって本当にすごいですね さよならさよならさよならくるしみ。

 

ケアの方法を具体的に書くと正義の人達に悪用されますので控えますが、

とにかく、

受けた暴力への恐怖と怒りと憎しみと悲しみをバッチリ緩和し浄化し天日干しなどし、瞬時に学べる 愛と優しさと笑いの情報を、その子の核酸に拡散させるのです。

その方法を上手く使えば、暴力をふるった側の心の改善も促進可能なお買い得品です。

売ってませんけどね。

要するに、超ハイテクで超ローテクで伊賀で甲賀で雑賀で風魔でお根来です。

 

とどのヒッキョウの果ての差し詰めは、

『外的な圧力ではなく、

人間の繁栄への進化の道に於ける自然治癒力的な、

人間がその起源以来600万年以上捨てられなかった、

暴力DNAへのロンググッドバイ』なのです。 

あのハードボイルド小説とは関係ありませんよ。

さよなら さよなら さよなら にくしみ です。

 

 

今まで何度も大勢の革命家が世界を変えようと企みモガキましたが、

暴力の戦力や 権力の勢力では、何も進みませんでした。

全ての人間が全ての暴力を賢さで捨てる日が来るまで、

僕達偽忍者が矛盾の無い『最強の盾』を世界にばら撒くのです。

 

この方法を、或るアホの人が 或る権威あるテック系クリエイティブアワードに発表したそうですが、狭心症の前兆みたいに無視されたという笑える話を聞きました。

老若男女のみなさん、心筋梗塞には気をつけましょう。

  

 

仕事を始めてまだ間もないですが、少なくとも何人かの生命は取り留めました。

誰かを救うなんて思いあがりが出来ないほど、この社会には暴力が溢れています。

傲慢さは、感謝の無い所から生まれる「悲しみや暴力の素」なんじゃね?と思います。

批判やアゲアシトリで縁の下の立役者の価値を忘れてるところに暴力が鼻垂れます。

いや放たれます。

 

弱い僕たちはゲリラの様に遊びます 楽しさが肝ですからね。

影にも光にも、眼を開き、

痛むハートにも、胸のすくようなスクソンで。

 

 

てなことで、 

次回はもう少し具体的な厨二病について中学生らしくお届けします。

では、第19話も お楽しみに。

さよなら さよなら さよおなら。

 

 

 

 

 

サラームン