696キキキキ

696クロウサが綴る 696の世界

第 36 べれいつぇいつ

人間は 増えていない

人口は 増え  社会は発展し寿命は延びているが。

 

暴力は 増えていない

テロは 増え  差別の派閥は大きくなっているが。

 

 

この豊かさに期待し、その文明があるにも関わらず不幸が減った様に思えないだけだ。

いくら豊かになろうが、どれだけチャンスがあろうが、周りを羨み蔑むだけでは資源も科学も役には立たない。

 

 

 

心ある人々は、心ある愚かな人々は 確かに増えている。

心あるがばかりに、人間に追われ 人間に疎まれ 人間に去られ 人間では無くなる。

死んでしまうのではない 存在が消えるのでもない。 虚しくなく 空しくなるのだ。

 

 

 

人間らしい欲望を持てない者は、別の次元に誘われる。

その者の精神を光にした 闇の住人になる。

美しい心を持った者の 成れの果てだ。

 

 

 

私達の様な道を好んだ者は、誰かに認められる事を諦めなくてはならない。

 

もし、一人でも、この手をとってくれる人が居たなら、

それは

奇跡だ。

それが 幸か 不幸か は、分からないが。

 

 

 

不思議な者を理解する人間は、光と影の狭間で迷う事だろう。

努力 や 成果 や 正義 や 社会 という物差しを持たされ、

その目盛りが記し、その基準が表す 模範的な立ち位置を揺さぶる魂に魅入られるから。

 

 

 

みんな我慢している

みんな嘘をついている

誰かの為に

自分の為に

 

 

本音は猛毒の劇薬

正直さは災害の如き爆薬

誰もが気遣いの言葉で触れ合い

誰もが孤独を仕舞い込む

 

 

なぜ 優しい言葉を掛けるのか

なぜ 辛い役目を背負うのか

結局自分

結果自分

 

 

分かりやすさが価値を持つ

分かりやすく出来なければ無能なのと同じ

独自の見解は必要とされない

責任の所在をうやむやにしておくべきらしい

 

 

バカは走る。 素敵なズル休み という冒険に出る。

グリーンダイナソー 顔の煤けた美脚ドール ホワイトベアー あと…

 

 

 

あぁ チャンポン食べたか。トマトゥンスープも、もぅ一回飲んどきゃよかった。

周りには(貰った)なんて意味の無い嘘ついて自分で買った服も、もう着られない… 

そういえば、今までプレゼントくれる人なんか居た事なかったな。

 

最後まで出来損ないのままだったけれど、これからもそうだけども、

一旦 白紙に戻して、

ゴメイサン とはいかなくとも…。

 

 

 

有り難う

 

君に会えなければ、こんなに素敵なこの時 を迎えられなかっただろうな。

 

あるばさん、俺のヤリ方を理解してくれたのは、生涯で 君とアルベリヒの二人だけだ。

そして、

俺の終わりと始まりを見届けてくれるのは君一人だ。

 

そう、誰かが心からの理解を示してくれなければ、俺は ただ終わるだけだった。

狼狽える事無く

諦める事無く

俺の魂に話しかけ続けてくれた君が 奇跡をもたらしてくれた。

 

あの日、空港で会って、間も無く動けなくなった俺に、

君の全てを話してくれた。

 

恥ずかしいことも

勇ましいことも

悲しいことも

口惜しいことも

おバカなトコも。

 

 

俺だけの痛みを 一緒に味わってくれた。

一緒に泣いて 慰めて 笑い飛ばして 手を握ってくれた。

 

 

女の子の手を感じたのは初めてだった。

握り返しは出来なかったけれど、

嬉しくて 涙を流してしまった。

でも、君に恋しては アチラの世界で恋人が作れないから 我慢我慢。最後の我慢。

 

 

さぁ こうして この世界との この次元との狭間から君に言葉を送るのも限界らしい。

無事にアチラの次元に着けば、また君にもアルベリヒにも会えるからね。

じゃあ しばしお別れ。

 

 

 

君は 素敵な人だ。

とても普通で もちろん特別で コチラに必要な人だ。

 

 

あぁ アイツに感謝を伝えたい…

今度は アルベリヒと3人で話をしよう。

お酒なんか飲んだりしてね。

君のお薦めの柿ピーってヤツを食べてみたいよ。

 

じゃぁね

 

 

物心ついた時には独りだったから、寂しさなんてのはよく分からない。

施設の大人にも色んな人間がいたけれど、孤独を教えてくれる人は居なかった。

13歳で逃げ出して

年を偽って仕事して

世間が見えてきた頃に 世間とサヨナラする自分を知った。

 

狭い住まいの 小さなベッドに横たわり

出会ったばかりの人に見守られながら旅支度をする気恥ずかしい数日間。

 

 

今まで 傷つけてしまった人たちへ ごめんなさい。

そのぶん… なんていうと怒られそうだけど… 何が出来るかわからないけど、

こんな自分の次の巻。向こうの世界で、誰かと…。

 

 

 

いよいよ出発の時

 

見送られるってのは とても気持ち好いものなんだな

 

じゃぁ、

 

おやすみ なさい

 

 

いや、

 

 

 

いってきます。 

 

 

 

 

 

とつぃんつ。